排気

考え

青森県での初詣2024

2024年初の旅行は青森県だった。

 

2015年に初めて青森県弘前市に滞在した。そこで感じた豊かな自然と生活に根付く文化に心が温まり、以降3年に一度くらいの頻度で青森県津軽地方を訪れてきた。

今回の旅は八戸だ。青森県出身の友人からは「弘前と比べると、八戸には何もないよ。なんせ工業地帯だから。」と聞かされていた。

降り立つ八戸市には、弘前市のような分かりやすい観光施設は確かに無かった。しかし、海岸線沿いにドライブすると、窓越しに見える激しく波打つ太平洋に迫力を感じた。

途中に何度か海岸線沿いにある広場のようなところに車を停めて、冷たい海風を感じると自分の生命力が高められている気がする。青森県は私にパワーをくれる場所である。

ドライブの終着点は蕪島神社である。タイミングよく夕日に染まった蕪島神社で、初詣に丁度良いので、絵馬を奉納し、おみくじを楽しんだ。

おみくじは末吉。コメントは辛口だった。いつもなら信じないおみくじの悪い結果に意外と動揺してしまったのは、年初めの地震と今まさに感じた海の動きに、あくまでも人は地球の匙加減一つでどうにでもなってしまう事を無意識に感じたからかもしれない。

絵馬には今年一年安全に楽しく過ごせるようにと書いた。絵馬を吊るすために見返した時、そういえば「〇〇が欲しい」とか「お金待ちになりたい」とか欲望を書かなくなったなと頭の中で一言述べた。こうやって毎年なんとなく絵馬を書いているが、私は徐々に子供から大人に成長しているんだなと実感し、ここまで生活してれた事を改めて振り返るのだった。

蕪島神社は岩の上にある。初詣を済ませて、階段を降りると見事な夕日に照らされていた。青森県の海は荒々しく美しい、だから好きだ。おそらくパッとこの写真を見ても八戸だとは分からないだろうけれど、私にとって青森県の海は何度も訪れたくなる大切な場所だ。